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崖の上のポニョ(2) 見てきました! [映画・ドラマ]

ポニョ.jpgようやく、「崖の上のポニョ」を観ることができました。実は、宮崎作品を、劇場で見るのは初めてです。独特の映像観は、相変わらずと思いました。さて、以前の触れたのですが、やはり、この作品の根底にあるものは、「進化論」でした。何度となく、ポニョのお父さんが、進化論的用語を口走っていました。恐らく、宮崎さんは、アンデルセンの人魚姫を参考にしながらも、彼の世界観、つまり、すべての生物は、”母なる海”より生まれ、派生し、そして、今の近代社会がある、ということを表現したかったのでしょう。そして、海の中には、未だ”進化”する以前の生き物と世界が存在し、そして、その世界の住人は、丘の上の人々の現状を憂いている、と。確かに、ファンタジーとしては、面白いし、また、何とも言えない、童心に帰るような、ノスタルジーを覚えさせてくれるのですが、しかし、そのような童心に帰ることで、今私達が置かれている現状に対し、何らかの解決があるのか、と言えば、実は何もない、のです。その意味では、かえって虚しさを覚えました。人間が、母なる海、に帰るなら、そこに解決がある、というのは一種の海信仰なんでしょうね。しかし、人間のルーツが海にある、というのも、一つの仮説に過ぎないし、また、海に何がある?と言いたい。でもこれを見て、多くの子どもは、人間は、昔、魚だった、と理解するようになるのかな、と思うと、悲しくなりました。人間は、尊い、また、それぞれユニークな神様の作品なのに!、と叫びたい衝動にかられました。それと、1907年という数字が何度も登場するのですが、これも「創造的進化論」という学説が発表された年を意識しているのでしょうか?この映画は、ただ子どもに見せるための寓話ではなく、明確な意図、つまり、彼の進化論的な世界観を伝えるために作られたもの、と理解しました。
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教会のばあちゃん

久しぶりに会い、ブログを教えていただき感謝しています。
ポニョは美しい絵で理由はわからないのですが、エンディングとともに涙があふれ出ました。でも、なんか変な感じで、何を伝えたいのかわからない作品でした。進化論の視点があるのかと教えられました。また、ブログ、読ませてもらいます。
by 教会のばあちゃん (2008-10-13 21:23) 

hiroaki

教会のばあちゃんへ
コメント有難うございます。だいぶ落ち着きました。
忙しくて中々先に進めなかったのですが、頑張ります。
ポニョだけでなく、色々な分野で、進化論の悪影響が出ています。民主主義、男女共同参画(ジェンダー・フリー)、共産主義、市場原理主義、etc そして何より、無神論的公教育です。でも、民主主義も、共産主義も、根っこは同じだということに多くの人が気づき始めました。神の国と、その義こそ、一番大切ですものね。またコメントください。神様の祝福がありますように。   hiroaki
by hiroaki (2008-11-01 21:00) 

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